- Step2. 中級編
- 1. 条件付き確率と事象
1-1. 条件付き確率と独立
■条件付き確率
ある事象が起こるという条件のもとで、別のある事象が起こる確率のことを「条件付き確率」と言います。例えば、事象Bが起こるという条件のもとで事象Aが起こる場合、この条件付き確率は
と表され、次の式により計算できます。

例えば、あるクラス40人に男子生徒が25人、女子生徒が15人いるとします。この中で、部活動をしているのが男子生徒15人、女子生徒5人であるとします。ここで、「部活動に入っている」という事象をA、「女子生徒である」という事象をBとすると、部活動をしている確率P(A)はクラス全体の40人を対象に考えるため、次のように計算できます。

これは、表の水色部分を考えていることになります。
| 部活動あり | 部活動なし | 合計 | |
|---|---|---|---|
| 男子 | 15 | 10 | 25 |
| 女子 | 5 | 10 | 15 |
| 合計 | 20 | 20 | 40 |
一方で、女子生徒であるという条件のもとで、部活動をしている確率の場合には、女子生徒15人を対象に考えます。

これは、先ほどと異なり表の橙色部分を考えていることになります。
| 部活動あり | 部活動なし | 合計 | |
|---|---|---|---|
| 男子 | 15 | 10 | 25 |
| 女子 | 5 | 10 | 15 |
| 合計 | 20 | 20 | 40 |
つまり、「条件付き確率では、条件となる事象Bの中における相対的な確率を求める」と考えることができます。
■乗法定理
条件付き確率の式の両辺にP(B)をかけて次のように変形したものを「乗法定理」といいます。
■独立
一方、事象Bが起こったかどうかによって事象Aの起こる確率が変わらない場合、事象Aと事象Bは独立であるといいます。すなわち、
となることから、これを使って乗法定理を整理すると
となります。先程のクラスの例では、


であることから、
である、すなわち「女子生徒であること」と「部活動に入っていること」は独立ではありません。次の表に示す別のクラスの場合、
| 部活動あり | 部活動なし | 合計 | |
|---|---|---|---|
| 男子 | 10 | 10 | 20 |
| 女子 | 10 | 10 | 20 |
| 合計 | 20 | 20 | 40 |


であることから、
である、すなわち「女子生徒であること」と「部活動に入っていること」は独立です。
独立と混同しやすいものに「排反(はいはん)」があります。排反とは「事象Aと事象Bが互いに排反ならば、事象Bが起こったときに事象Aは同時に起こらない」ことを意味します。例えば、サイコロを1回投げて1が出る事象を事象A、2が出る事象を事象Bとします。1と2は同時に出ないため、事象Aと事象Bは互いに排反です。
しかし、

であることから、事象Aと事象Bは独立ではありません。




