- Step0. 初級編
- 1. データの集計
1-2. データからグラフを作ってみよう1
■質的変数の集計
ねこ第1小学校の新入猫100匹のデータを使って質的変数を集計してみましょう。集計には「集計表」というものを使います。例えば、性別を集計すると次の表のようになります。
| 性別 | 度数 |
|---|---|
| オス | 60 |
| メス | 40 |
| 合計 | 100 |
このように集計したときに、それぞれのカテゴリの数を「度数」といいます。集計表を見ると、オスの度数は60、メスの度数は40で、オスのほうがやや多いことが分りました。
同じようにして、毛色を集計してみます。
| 毛色 | 度数 |
|---|---|
| 白 | 27 |
| 黒 | 20 |
| 灰色 | 18 |
| オレンジ | 15 |
| 茶トラ | 10 |
| キジトラ | 7 |
| サビ | 3 |
| 合計 | 100 |
■集計表の作り方の極意
集計表を作るときには、次の【集計表の作り方の極意】に従うとよいです。
- 度数には単位を書かず、値だけを記入しましょう。(左の表は悪い例を、右の表は良い例を示しています。「匹」を書く必要はありません。)
- 度数の大小に従って集計表の中身を並べかえると見やすくなる場合があります。(左の表は悪い例を、右の表は良い例を示しています。「数」が上から50、30、20となるように並べかえると見やすい表になります。)
- カテゴリ名に従って集計表の中身を並べかえると見やすくなる場合があります。(左の表は悪い例を、右の表は良い例を示しています。「好きな季節」が上から春、夏、秋、冬となるように並べかえると見やすい表になります。)
| 好きなカリカリ | 度数 |
|---|---|
| すごいカリカリ | 50匹 |
| カリカリEX | 30匹 |
| superカリカリ | 20匹 |
| 合計 | 100匹 |
| 好きなカリカリ | 度数 |
|---|---|
| すごいカリカリ | 50 |
| カリカリEX | 30 |
| superカリカリ | 20 |
| 合計 | 100 |
| 好きなカリカリ | 度数 |
|---|---|
| カリカリEX | 30 |
| superカリカリ | 20 |
| すごいカリカリ | 50 |
| 合計 | 100 |
| 好きなカリカリ | 度数 |
|---|---|
| すごいカリカリ | 50 |
| カリカリEX | 30 |
| superカリカリ | 20 |
| 合計 | 100 |
| 好きな季節 | 度数 |
|---|---|
| 夏 | 10 |
| 冬 | 15 |
| 秋 | 30 |
| 春 | 45 |
| 合計 | 100 |
| 好きな季節 | 度数 |
|---|---|
| 春 | 45 |
| 夏 | 10 |
| 秋 | 30 |
| 冬 | 15 |
| 合計 | 100 |
集計表を使うと、棒グラフや円グラフ、帯グラフを書くことができます。データをグラフにすると、データの様子を一目で理解することができるようになります。
■棒グラフ
棒グラフは、データの大きさを棒の高さで表したグラフです。
■円グラフ
円グラフはデータの大きさを全体の円に対する割合で表したものです。
■帯グラフ
帯グラフは、帯全体を100%とみなし、帯を各カテゴリの割合に応じて分割して表示したグラフです。




