シェッフェの原法

順位と差の程度を算出する一対比較の手法のうち、評価者を複数の組に分け、一つの評価者集団が一つの組み合わせのみを一回評価する方法のこと。比較順序による効果を考慮する。

シェッフェの原法と芳賀の変法の場合、評価に応じた評点を設定する必要がある。例えば3 段階評価であれば「1 点、0 点、-1 点」、5 段階評価であれば「2 点、1 点、0 点、-1 点、-2 点」となる。

スクリープロット

ある成分や因子に対して、それに対応する固有値を降順でプロットしたグラフのこと。 因子や成分の寄与の大きさの指標となる。

このグラフをもとに成分数や因子数を決定する方法がある。主成分分析や因子分析、多次元尺度法で出力される。

スクリープロット

散布図行列

複数の変数がある場合に、全ての2変数同士の組み合わせに置いて散布図を作成し、それを行列の形式に並べたもの。 複数の変数の相関関係を視覚的に捉えることができる。

散布図行列

サモンのMDS

サモンの考案した多次元尺度法で、非計量MDSに分類される手法。サモンマップと呼ばれることもある。

反復計算により、下式で表されるストレスEを最小化するような布置を計算している。このストレスが小さいほど、元の関係をよく表していると言える。d_{ij}は個体iと個体j間の距離で、\hat{d}_{ij}は再現された布置における個体iと個体j間の距離を表している。

 E=\displaystyle \frac{1}{\displaystyle \sum_i \displaystyle \sum_{i < j} d_{ij}} \displaystyle \sum_i  \displaystyle \sum_{i < j} \displaystyle \frac{(d_{ij}-\hat{d}_{ij})^2}{d_{ij}}

双対尺度法

クロス集計表の行要素と列要素の2変数の全てのカテゴリの中から似かよったカテゴリをまとめることなどを目的とする。1980年代に西里静彦氏によって提案された。

数量化3類、双対尺度法、コレスポンデンス分析、最適尺度法、等質性分析はほぼ同じ内容の統計手法である。