オーソマックス法

因子分析の因子軸の回転における直交回転の方法の1つ。オーソマックス基準といわれる統計量を最大にするような回転の方法として、バリマックス法、コーティマックス法、バイコーティマックス法などがある。

オープンアンケート

誰でも回答できる、不特定多数を対象に実施されるアンケートのこと。オープン調査も同意。

後向きコホート研究 / 後向き研究

既に対象疾患が発生している患者集団について、過去のある時点でのコホートを同定し、現在に向かって各コホートでの罹患率を調べる方法。

ウォード法

クラスター分析で使用される、合併後のクラスター間の距離を計算する方法の一つ。

2つのクラスターを統合する際に、クラスター内の平方和が最小となるようにクラスターを形成する。クラスター(u)(v)を合併して新しいクラスター(w)をつくるとき、クラスター(w)と別の任意のクラスター(t)との間の非類似度D_{wt}は、ウォード法の場合、D_{ut}D_{vt}D_{uv}を用いて以下の式で表される。n_un_vn_tは、それぞれクラスター(u)(v)(t)に含まれるデータ数とする。

 D_{wt} = \displaystyle \frac {1}{n_{u} + n_{v} + n_{t}} \big\{(n_{u} + n_{t}) {D_{ut}}^2 + (n_{v} + n_{t}){D_{vt}}^2 - n_{t}{D_{uv}}^2 \big\}

LaTex ソースコード

LaTexをハイライトする

ウィルコクソンの符号付き順位検定

ノンパラメトリック検定のひとつで対応のある2群の差の検定に用いる。

対応のある2群(X,Y)のデータの差Z \colon (Z=Y-X)の絶対値を小さいものから順に並べ、順位付けを行う。次に、正の符号を持つZの順位和の値から2群の差の有無を検定する。次に、Zが正の値の合計順位と負の値の合計順位を求め、2つの合計順位の小さい方を検定統計量Tとする。このTが統計数値表(ウィルコクソンの符号順位表)の有意水準5%あるいは1%の棄却限界値以下の場合、帰無仮説が棄却される。サンプルサイズが大きい場合には、正規分布を用いて検定を行うことができる。

ウィリアムズの多重比較検定

多重比較検定の一つ。要因の水準が順序尺度である場合に用いられ、対照群との比較を最も遠い水準から順次行っていき、有意な差が認められなくなるまで検定を繰り返す方法のこと。