上側確率

ある確率分布f(X)について、Xがある定数cより大きくなる確率のこと。

 \displaystyle \Int_{c}^{\infty} f(x)dx

一致性

推定量の性質の一つ。一致性があるとは、サンプルサイズが無限大になった時に、推定量が母数に一致することを意味する。

より具体的には、無限大のサンプルサイズで計算した推定値が母数を外すことはほぼない、という意味である。これを満たす推定量を「一致推定量」と呼ぶ場合がある。

帯グラフ

帯全体を100%とみなし、帯を各カテゴリの構成比に応じて分割して表示したグラフ。英語表現ではbar chart であり、棒グラフの1種(積み上げ棒グラフ)となる。順序尺度変数のグラフ化、クロス集計の結果のグラフ化に適している。

応募法

非確率抽出法のひとつ。自ら応募してきた人を調査対象とする方法。

横断的調査

ある1時点において断面的調査を行い要因と結果の関連を調べること。横断研究と呼ぶこともある。

例えば、年齢と有病率について興味がある場合は、さまざまな年齢の人に対して病気の有無を調べる。複数の要因や結果について同時に調べることも可能である。ただし、横断研究で分かるのは関連までで、どちらが要因でどちらが結果であるか結論を下すことはできない。

エディティング

質問紙調査の際、回収した調査票の記入内容を点検し、回答の誤りや不備を正すこと。アフター・コーディングもエディティングに含まれる。

書き損じの判読などはデータ入力前に目視により行うが、矛盾した回答の検出など論理的な誤りはコンピューターのプログラムを利用して行うと効率がよい。

インフォームド・コンセント

調査協力者に調査の目的、内容について十分な説明をし、理解してもらった上で、文書もしくは口頭で調査協力の同意を得ること。