記述統計学

統計学の分野のうち、実験や観察、調査などで得たデータについて、その特徴や性質を把握しようとする分野のこと。推測統計学との対比として用いられる場合がある。

確率質量関数

離散型確率変数Xについて、ある関数p(x)が下式を満たすとき、p(x)Xについての確率質量関数となる。

 1 \geq p(x) \geq 0, \hspace{20px} \displaystyle \sum_{i=1}^{\infty} p(x_i) = 1

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このとき、確率変数Xについて、下のように表現できる。

 P(a \leq x \leq b) =\displaystyle  \sum_{i=a}^b p(x_i)

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五段階評定

評定尺度法のうち、5段階で評定を行う方法。五段階評価や五件法と呼ばれる場合もある。

九段階評定

評定尺度法のうち、9段階で評定を行う方法。九段階評価や九件法と呼ばれる場合もある。

国勢調査

国の全住民を対象とした人口調査のこと。日本では1920年(大正9年)より5年間隔で行われている。

10月1日の居住地をもとに、個人に対しては、性別、出生年月、配偶関係、国籍、住居の移動状況、就業状況、仕事の種類、従業上の地位などを、世帯に対しては、世帯の種類、世帯員の数、住居の面積などを調べる。

項目リメインダ相関

心理尺度を構成する個々の項目の得点と残りの項目の合計得点との相関係数。IR相関と呼ばれることもある。

項目テスト相関

複数の項目により構成される心理尺度があるとき、心理尺度を構成する項目間に一貫性があり、尺度として信頼性が保たれているか評価する際に用いる指標。項目-全体得点相関やIT相関とも呼ばれる。

心理尺度を構成する個々の項目の得点と全項目の得点を合計した尺度得点(全体得点)との相関係数である。相関が低い項目は尺度の信頼性を下げることになるので除外する。

構造化面接

面接調査の一種で、あらかじめ設定された質問項目に従ってインタビュアーが質問を読み上げ、調査協力者に回答してもらう面接方法のこと。半構造化面接(semi-structured interview)は質問の内容は決まっているものの、順序は定まっていないもの。

構成概念妥当性

心理学的構成概念を測定する場合において、測定された得点が、構成概念から導き出される心理学的事実と整合性があるかということを表す指標のこと。

構成概念

心理研究などにおいて、人の行動のメカニズムを説明するために、研究者によって人為的に構成された概念のこと。

構成概念の例として「思いやり」、「リーダーシップ」、「社交性」などが挙げられるが、これらは直に見たり、測定したりすることはできない。そのため、ある構成概念の存在を仮定した場合、その構成概念の影響を受けるであろう複数の行動や態度を測定し、構成概念の存在を検証する。因子分析は構成概念の探索や検証に用いることの多い手法であり、抽出された因子を構成概念と見なしている。